今日は技術士1次試験のR元年の問題。
8問目の鋼構造の特徴について。
過去問は下記のHPから取得できる。
「公益社団法人 日本技術士会」過去問 第一次試験 令和元年度 建設部門
鋼構造の特徴を聞いている。
感覚的に分かるものもあるが、視点としては、コンクリート構造物や木造構造物などと比較して考えると良い。
選択肢➀ 薄肉構造
コンクリート構造物と比べて、薄い板厚になるため、重量は軽くなる。
ちなみに、比重でいえば、コンクリートは2.3に対し、鉄は8に近い。
つまり、比重だけでいえば、3~4倍近く重いけど、それ以上にコンクリート構造物は体積が大きい。
なので、重量は軽くなる、
そのため、長い梁に利用できるし、柱のスパンが広く、柱の本数も少なくてすむ。
選択肢② 工期
工場で製作されるため、施工現場では工期が短い。
選択肢③ 補修・補強
鋼材は曲げ、切断などの加工が可能で、溶接やボルトなどの接合も可能なので、補修、補強、構造的な改良がしやすい。
選択肢の文そのままだけど。
選択肢④ 防食防錆対策
そのとおり。
選択肢⑤ 変形、振動、騒音
鋼材は変形は大きい。コンクリートと違い、引っ張りには強いが、曲げや圧縮には弱く、変形は大きい。
また、感覚的にも分かるが、騒音や振動は生じやすい。
その他、鋼構造は不燃だが、550℃以上になると、急激に強度が下がる。
そのため、火事の際に、崩れ落ちるビルの映像などを見たことがあると思う。