さて、今日も技術士1次試験の過去問の勉強を始める。
今日は平成29年度の33問目、建設工事の施工法の問題をやってみる。
問題は下記のサイトで見ることができる。↓
公益社団法人 日本技術士協会 平成29年度 第1次試験 建設部門
選択肢➀ EPS工法
Expanded Polystyrol Construction Method
発泡スチロール土木工法(EPS工法)とは、大型の発泡スチロール(EPS)ブロックを盛土材料として積み重ねていくもの。
通常は土を敷き均し、巻き出し厚ごとに転圧を繰り返し盛土を行う。
この作業が不要となる。
これは発砲スチロールという材料の特性を利用している。
・軽量性
・耐圧縮性
・耐水性
・積み重ねた場合の自立性
といった材料の特性を有効利用する工法
軟弱地盤上の盛土、急傾斜地盛土、構造物の裏込め、直立壁、盛土の拡幅などに適用される。
地盤改良、仮設などの付帯工事の簡略化、施工に際しては大型建設機械が不要など、周辺環境にも優しい工法。
選択肢② バーチカルドレーン工法
軟弱地盤対策工の1つ。地盤改良工法の一つである圧密促進工法に部類される。
地盤改良工法とは、対象地盤の物性が工事に不十分な場合には、軟弱地盤として地盤改良が検討される。
多種多様な工法が開発されており、サンドドレーン工法、カードボードドレーン工法などが挙げられる。
バーチカルドレーン工法の原理は
地盤の鉛直方向に対して砂柱(サンドドレーン)等を適切な間隔で設置する。
それにより、圧密排水距離を短縮し「圧密沈下の促進」と「地盤強度の増加」を図るもの。
選択肢③ RCD工法
RCD工法は、
・ ダンプトラック等で運搬された
・ 貧配合の硬練りのコンクリートを
・ ブルドーザで敷き均し
・ 振動目地切り機で横目地を造成し
・ 振動ローラで締め固める工法
となる。
コンクリートダムの合理化施工法としてわが国で開発されたもの。
セメントの量を少なくした超硬練りのコンクリートをブルドーザーで敷均し、振動ローラで締め固める工法。
従来工法に比べ、
・ ブルドーザーや振動ローラといった多くの機械を使うことができる
・ 大量打設が可能
・ 工期の短縮
・ 工費の低減
・ 工事の安全性
を図ることができる。
選択肢④ ワイヤーソー工法
コンクリート構造物にダイヤモンドワイヤーを環状に巻き付けることができれば大抵のものは切断できる。
一定の張力をかけながら高速走行によって切断する。
ダイヤモンドワイヤーを通すことができれば、
・ 鉄筋コンクリートの複雑な形状物
・ 大断面の切断・狭い場所・高所など
対象物に制限がなく切断できる。
振動・騒音・粉塵の発生も少なく、現場環境に合わせた器械設置が可能
縦横・斜めといった自由な切断ができる。
選択肢⑤ 盛土式仮締切工法
仮締切工は、河川や海などの水中に構造物を構築する際に、当該区域内をドライな状態で施工するために、水を遮断することを目的として設ける仮設構造物。
要は、河川の工事では、水があって工事ができないので、水と縁を切るために設置される仮設構造物。
仮締切工には、数多くの種類があり、施工方法、構造形式、使用材料、支保工等によって分類される。
大きくは、重力式と矢板式である。
盛土式は重力式工法の中の一つとなる。
以上。