今日は技術士1次試験のR元年の問題。
23問目の海岸工学の問題を解いていくことにする。
過去問は下記のHPから取得できる。
「公益社団法人 日本技術士会」過去問 第一次試験 令和元年度 建設部門
海岸工学なんて学生時代も勉強した記憶がないし、港湾や海岸の仕事をしたことがないので、試験の時は選択しない、という手もあるけど、とりあえず勉強だけはしておこう。
たいがい海岸工学は2問出題されるので、1問でも分かれば良いので。
選択肢➀ 津波
深い海のところの波、だから深海波と覚えておこう。
波の周期にもよるだろうが、言葉の成り立ちから考えて、波長よりも水深の方が深い場合、深海波という。
正確には、水深が波長の1/2より深い場合、海底の影響を受けないので、深海波とか表面波という。
しかし、逆に海岸の地殻変動で発生した津波は、波長がものすごく長い。
津波は波長が長いことで有名。
水深も様々なので、どこを基準にするかで違うような気もするんだけど、一般に津波の波長は数キロから数百キロともいわれている。
また、水深はマリアナ海溝でも10Km程度なので、津波は水深に比べ波長がべらぼうに長い。
選択肢② 潮汐
潮汐とは海面の昇降現象。
海岸などで起こる1日に1~2回発生する。
潮の干満という言い方もする。
月と太陽の引力によって生じるものを天文潮という。
他にも、気圧差や風によるものを気象潮という。
選択肢③ 屈折
水深が異なる境界に波が斜めから入射した場合、屈折する。
そう覚えることにする。
確かに、そんな気はする。
選択肢④ 浅水変形
これは平成30年度の過去問でもやった。
平行等深線海岸に波が直角に入射すると、という条件がついている。
前回、問題を解いたときは、この条件が選択肢には書いてなかったけど、この前提だったわけかな?
確か、沖から岸に向かって波が入ってくると、浅水変形をする。
どんな変形かというと
速度は遅くなり
波長は短くなり
波高は高くなる
周期は変わらない。
選択肢⑤ 有義波高
天気予報などで、気象予報士が「波の高さは2m・・・」などと言ってる波の高さのこと。
でも、考えてみると波は大きいのもあれば、小さいのもある。
いったい2mってどの波?
それは有義波高という波のこと。
ある地点において、一定時間計測したときに、波の高さ上位1/3の平均値をとったもの。
上位1/3の平均というところがミソ。
全体の平均でも良い気がするけど、それを発表すると、半分の波はその波より高い波になり、防災上良くないらしい。
ただし、あくまで上位1/3の平均なので、確率論的には、10波に1波は有義波高の1.3倍、1000波に1波は有義波高の2倍。
そして、10000波に1波は危ないくらいに大きい波、つまり高波が来る。
ということらしい。
この順位付けをする方法をゼロアップクロス法というらしい。