〈技術士 1次試験〉R元年・22問目 河川計画

今日は技術士1次試験のR元年の問題。

22問目の河川計画の問題を解いていくことにする。

 

河川堤防や河川計画といった問題は、これからも出題されると思われる。

特に、夏場の台風の影響で被害が出る場合、大抵は堤防の決壊である。

堤防が決壊してしまうと、死者が出るリスクは一気に高まるし、被害が長期間におよぶ。

国土強靭化基本計画が、人命保護、国民経済を守る、社会システムに致命傷を防ぎ、早期に復興すること目指すものであるならば、水災害への備えは最重要課題の一つ。

となると、技術士の問題も当然に、河川関係は増えてくると思われる。

 

 

過去問は下記のHPから取得できる。

「公益社団法人 日本技術士会」過去問 第一次試験 令和元年度 建設部門

 

 

 

選択肢➀ 河川整備基本方針

 

まず、河川整備基本方針とは河川法に定められた法定方針

それぞれ水系ごとに整備基本方針を作成する。

例えば、利根川水系河川整備基本方針、などのように水系ごとに作成される。

一級水系は国土交通大臣、二級水系は都道府県知事というように河川管理者が定めるものとされている。

 

目的は、水系全体や主要区間のあるべき水準(総合的な保全と利用)の基本的事項を定めることとされている。

記載すべき項目は、河川整備の背景、目標、対処方針などとされている。

 

治水については以下を基本整備方針で定める。

〇 基本高水

洪水流量をハイドログラフ(流量の時間変化を表したグラフ)で表したものを基本高水という

全然何を言っているのか分からない。

まず、洪水とは何か?

洪水とは、雨などにより川の流量が異常に増えた状態をいう。

ちなみに、氾濫とは川の水が堤内地にあふれ出す外水氾濫と降った雨が川に吐き出せずに溢れかえる内水氾濫に分かれる。

そして、洪水流量の時間的な流量変化を基本高水という。

もう少し補足すると、基本高水は、流域に降った雨が河川施設などで洪水調整が行われない自然な状態で河川に流れたであろう流量をいう。

現実に、治水対策とは、人工的に整備された河川施設で制御することである。

もし、河川施設が何もなかったら、洪水時にどのくらいの流量が流れたのかを知るのが基本高水量

しかし、洪水といっても規模は様々。

なので、昔は既往最大ピーク流量を採用していたらしい。

しかし、これでは、記録が更新するたびに、基本高水量が変わり施設も更新しなければいけない。

最悪は川に架かっている橋梁の高さを変えなければいけないような事態も想定される。

そのため、推測統計学?という計算方法で、過去に大きな洪水が起きていなくても、それを想定した基本高水を算出しているらしい。

 

 

〇 計画高水量

基本高水流量からダムなどの人工的に建設された施設による洪水調節量を差し引いた、実際に河川に流れる流量をいう。

 

 

〇 河道や洪水調節施設への配分などから定まる計画高水流量、計画高水位や計画断面による川幅

 

〇 その他、治水だけでなく、利水や環境についても規程をする。

 

選択肢の問いは治水について、記載すべき項目が挙げられている。

 

 

 

選択肢② 河川整備計画

 

河川整備計画は、河川整備基本方針で定められた治水(利水と環境は除く)事業の目標を達成するため、当面実施される具体的なアクションプログラムとされている。

こちらも河川法で定められた法定計画。

 

基本方針と比べ、具体性が上がり、計画期間や具体の目標を定め、場所や施設諸元が明記されている。

定める事項としては以下となる。

・整備により設置される施設の概要

20~30年の期間が一般的

計画期間中に実現可能な投資配分や代替案との比較

整備の必要性と効果

・当該河川の現状や課題、前提

 

 

 

選択肢③ 洪水防御計画

 

まず、この計画は洪水を防止するための計画。

そのために、計画基準点において基本高水(時間的流量変化のグラフ)を設定して、この基本高水に対して防御効果が確保されるよう策定する。

とあるけど、なんか分かりにくい表現になっている。

結局、洪水を完全に防ぐ計画ではない、というところがミソ。

そんなことをしたら金がいくらあっても足りない。

だから、最大洪水を目標に定めるのではないこと、だけど、計画洪水(超過洪水)の生起には配慮すること、とされている。

どっちなんだ?と思うけど、このようなあいまいな表現は大抵、行政計画に沿っていると思われ、技術士試験においては正しいと思われる。

 

 

 

選択肢④ 洪水防御計画

 

この計画は計画基準点において基本高水を設定する、とあるように、上下流や本川や支川がすべて同一規模なはずがない。

それぞれ、川沿いの人口数も違うだろうし。

計画基準点において基本高水を設定したうえで、様々な洪水防御施設を計画する。

 

 

 

選択肢⑤ 基本高水の設定

 

基本高水を再度メモっておく。

河川ごとに定められている計画規模の降雨時において、洪水防御地点における流量をいう。

なので、想定外の規模の雨においては計画から外れてしまう。

あくまで、1/200とかの計画降雨強度における雨量に対するもの。

 

その基本高水の設定は、当然に計画規模に対応するようピーク流量を設定するなど、総合的に検討することになる。

 

 

 

 

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