今日は技術士の勉強。
平成30年の過去問。1次試験の建設部門。34問目の建設環境について。
問題文は「公益社団法人 日本技術士会」のHPで閲覧ができるようです。
「公益社団法人 日本技術士会」過去問(平成30年度 第1次試験)
ここは一つ一つの語句を覚えていくしかない。
さっそく選択肢を読んでいく。
選択肢➀ レッドデータブック
似たような言葉でレッドリストというものもある。
この違いは、レッドリストは、絶滅のある生物の名前と危険度をリスト化しただけのもの。
レッドデータブックは、レッドリストを元に、分布や生息状況、減少要因などの詳細な危険度を記載している。
これは日本で作成?
大元は国際自然保護連合という世界的な組織。
ここが世界版レッドリストを作った後に、各国がレッドリストやレッドデータブックを作成している。
対象は?
絶滅のおそれのある野生生物、となっている。
選択肢② CODとBOD
この語句には、似たようなBODというものがある。
この違いを見てみる。
BODもCODも酸素要求量。
この違いは、それぞれ生物化学的か化学的かの違い。
BODは、水中の有機物が好気性微生物の働きによって分解される。
その時に好気性微生物が必要とする酸素の量。
有機物を分解するとき、好気性微生物だから、酸素を使って分解する。
だから、たくさんの酸素が必要ならば有機物がたくさんある。
つまり、汚れている、と考える。
同じくCOD。
これは、微生物ではなく、酸化剤によって微生物を酸化する。
このときに、必要となる酸素の量をいう。
同様に、必要酸素量が大きければ、有機物が多いので汚れている。
選択肢③ 富栄養化
名前的には富とか栄養とか、なんかイメージ的には良さげ。
でも、これは赤潮などを起こす原因となり、環境問題的な負のイメージの言葉。
具体的には、池や湖などに、生活工業排水、農業の肥料などが流れ込む。
これらには、窒素化合物やリンを含んでいるので、栄養がたっぷり。
これは栄養塩類とか栄養塩といわれるもの。
栄養塩が流入してくると、結果的にはプランクトンが異常に繁殖してしまう、ということ。
選択肢④ PM2.5
微小微粒状物質で、大気中に浮遊している。
大きさが2.5μm以下
μmとは、マイクロミリメートルといって、マイクロなので1/1000ミリ。
呼吸器系への影響が懸念される。
選択肢⑤ ゼロ・エミッション
エミッションというのは排出。
つまり排出をゼロにする。
例えば、ある工場で排出された廃棄物を、別の工場で再利用できれば、工場単体では廃棄物は発生していても、社会システム全体では、ゼロにできるのではないか、ということで唱えられた考え。
環境問題は、昔からあるキーワード。
SDGsが流行りなので、その辺りからの出題も予想される。
実際、建設業に関わっていれば、環境問題は大きく影響するので、意識はしておく必要ありと考えている。