道の駅、これがどうやら第三ステージに向かうらしい。
しかし、ちょっと待って。
第一、第二のステージとは何だった?どう変わるのか?
雑誌で読んだので、メモっておく。
まず、第一ステージのスタートは1993年。あくまで道路利用者へのサービス提供。
そして、2013年、スタートから20年が経過して、道の駅自体が目的地となる第二ステージへ。
きっと、最初は長距離運ちゃんの休憩所みたいなものだったのだろう。
その内、産直の野菜なんかを売り出して、意外と集客力があるな、意外と高いポテンシャルだぞ、となってきたのが第二ステージだろう。
そして、ついに2025年、第三ステージに向けて目指す3つの姿が示された。
と、その前に、道の駅の三大機能をメモ。
1.休憩機能・・・道路利用者の休憩場所、道路部局の仕事
2.情報発信機能・・・防災情報、観光情報、物産の販売
3.地域連携機能・・・農協や漁業、地元住民が連携する場
これが、道の駅の基本的機能。
道の駅を第三ステージに向かわせた背景は、
自然災害への防災拠点がほしい
少子高齢化の中、病院機能、役場機能、子育て応援機能も必要。
となり、コンセプトは「地方創生、観光への拠点」というもの。防災は何にでも当てはまるので、ここは地方を救う起爆剤、という感じだろうか。
目指す姿
1.インバウンド観光拠点
2.防災道の駅
3.あらゆる世代が活躍できる場所となる地域センター
1は、言葉のとおり、訪日外国人から目的地とされるような拠点として、多言語対応やキャッシュレスなど。
2は、地域防災計画に位置付けられた道の駅でBCP策定、3は、子育てを応援する施設や高齢者の足をさせる自動運転サービスのターミナルなど。
自動運転の実証実験は進んでいる。
そして、道の駅が何で地方創生なの?という疑問への答えとなるのが、地域内で資金が循環する仕組みになっている、ということ。
どういうことかと言うと、例えばイオンのような大型全国チェーン展開している店で商品を購入すると、税は本店のある東京とが徴収するし、商品の生産者は地域外であることが大半なので域外の生産者に支払っていることになる。
つまり、地域の人のお金が地域外に流出していく、ということ。
でも、道の駅の場合、販売されている商品の大半がその地域の人の手による生産物なので、購入代金もそれに関わる税もその地域の人たちが受け取ることになる。
なので、大手全国展開チェーンで商品を購入し続けると、その地域のお金はどんどん流出していくことになる。
もちろん、その地域で作られた商品が他の地域の販売され、他の地域からの流入マネーもあるだろうが、やはり東京など本店があるところに税金分は持っていかれるだろう。
それに地産地消が効率的に決まっているのだから、やはり道の駅というものに、理はあると思われる。
道の駅の場合、域内に留まるマネーは半分程度に対し、大手チェーン店では8割程度が流出していくのだとか。
まあ、逆に流入マネーもあるだろうから、一概に8割が流出というのは、乱暴な気もするが、それでも地域経済という視点に立ってみても、道の駅は地方創生と言えそうだ。
何にしても、道の駅、第三ステージに向かって国も進めていく、ということらしい。