今日は安全管理の問題。
技術士1次試験の平成30年の過去問、建設部門の32問目、安全管理について。
問題文は「公益社団法人 日本技術士会」のHPで閲覧ができるようです。
「公益社団法人 日本技術士会」過去問(平成30年度 第1次試験)
これは覚えていくだけなのでいきなり選択肢から。
選択肢➀ 手すりの高さ
仮設通路、墜落の危険がある、このときの手すりの高さは85cmで良いか?という問い。
労働安全衛生規則が平成21年に改正されている。
依然は75cmだったが現在は85cmと変更された。
ちなみに、仮設通路以外にも足場、作業構台も同様に85cmに変更された。
これは国交省所管ではなく厚生労働省所管になる。
選択肢② 酸素欠乏
酸欠という言葉で、現場ではこれについては特に徹底しなければいけない。
一発で倒れてしまう、と聞く。
一般に地球上は酸素濃度が20.9%。
そして、18%というのは安全限界と言われている濃度。
それを下回ると、意識がもうろうとして最悪は死亡する。
労災事故のうち、年間10名程度が亡くなるという、危険な状態。
酸素欠乏症等防止規則によれば
空気中の酸素濃度は18%以上、かつ硫化水素の濃度を10ppm以下になるよう換気を行うよう記載されている。
選択肢③ 高さ2m以上での作業
労働安全衛生規則によって2m以上の高さでの作業を高所作業と定義している。
高さが2m以上での作業は作業床を設けること。
作業床を設けられない場合は墜落防止措置を講じること。
はい、正解。
選択肢④ 地山の掘削
手掘り、砂、掘削面の勾配35度以下、高さ5m未満 という条件で良いか?という問い。
要は、砂のような崩れやすい地山を手で掘るのに、35度以上の急こう配、5m以上の高さにすると崩れるかもしれないし、崩れたときの被害も大きい。
だから、守りましょう。ということ。
これは労働安全衛生規則で定められている。
また、砂ではなく固い地盤だと条件が違ってくる。
岩盤の場合、75度以下なら高さは5m以上でも良い、などとなる。
選択肢⑤ 車両系建設機械
パワーショベルは掘削用の機械である。
ただし、平成12年に改正されたんだけど、吊り荷のフックが設置されているのは、移動式クレーンの一種とみなされるようになった。
今日は普段、現場をしている人には、容易に分かることばかり。
逆に学生などは勉強しなければいけない範囲。水理学や土質力学と真逆。