さて、今日も技術士1次試験の過去問の勉強を始める。
今日は平成29年度の21問目、河川堤防の問題をやってみる。
問題は下記のサイトで見ることができる。↓
公益社団法人 日本技術士協会 平成29年度 第1次試験 建設部門
選択肢➀ 浸透に対する安全性照査
平成30年度にも同様の問題が出題されている。
堤防の安全性には、浸透と浸食について検討する必要がある。
そして、浸透については、のり面のすべり破壊と基礎地盤のパイピング破壊について検討する。
簡単に書くとこうなるが、設問文には、非定常浸透流計算と円弧すべり法による安定計算を用いる、と記されている。
どういうことかというと、検討はのり面のすべり破壊と基礎地盤のパイピング破壊を検討するのだけど、その計算方法は、上記の2つの計算方法を用いる、ということ。
それぞれの計算方法まで把握する必要はない(技術士試験においては)ので、そのまま覚えることにする。
選択肢② ドレーン工
令和元年にも出題されている。
ドレーン工は堤体内に河川水が浸透するのを防ぐのではなく、浸透した水を速やかに堤体外に排出するための施設である。
選択肢③ 堤防の余裕高
堤防の高さを決める際、異常出水や波浪など予想して、計画高水位以上に適当な余裕を見込んだ高さのこと。
計画高水流量に応じて計画高水位が定まる。
選択肢④ 高規格堤防
いわゆるスーパー堤防である。
これも平成30年度に出題されている問題である。
越流水による洗堀破壊にたいしても安全性を確保するように設計された堤防が高規格堤防。
逆に普通の堤防は、越流水による洗堀破壊に耐えられるようには設計されていない。
よくテレビでも越流した後、しばらく経ってから破堤する映像が流れるのを見る。
選択肢⑤ 堤体材料
これは国語的に正解となる。
堤体の締固めが十分に行われるように、細粒分と粗粒分を適当に組み合わせる、とある。
よりよく締め固めるには、細粒分と粗粒分の配合が適当なものが良いに決まっている。
ところで、細粒分と粗粒分の区分は75μm。
つまり0.075mmより大きいか小さいか。
また、細粒分を50%以上含む土を細粒土という。
また、粗粒分を50%以上含む土を粗粒土という。
今日はここまで。