〈技術士 1次試験〉H29年度・11問目 コンクリート工学

さて、今日も技術士1次試験の過去問の勉強を始める。

今日は平成29年度の11問目、コンクリート工学をやってみる。

問題は下記のサイトで見ることができる。↓

公益社団法人 日本技術士協会 平成29年度 第1次試験 建設部門

 

 

 

コンクリートを構成する材料であるセメントについての設問。

 

 

選択肢➀ ポルトランドセメント

ポルトランドセメントの種類は6種類。

普通、早強、超早強、中庸熱、低熱、耐硫酸塩

ところが、選択肢を読むと中熱とか耐塩化物という聞きなれない語句がある。

これは、間違って覚えてしまうので、ひたすら普通、早強、超早強、中庸熱、低熱、耐硫酸塩を見ていた方が良い。

早強と超早強は記憶に残りやすい。

中庸熱と低熱も記憶に残りやすい。これは、水和熱が低く乾燥収縮が小さいセメント。低熱の方が水和熱が低く乾燥収縮が小さい。

後は、耐硫酸塩。これは覚えるしかない。

気を付けるポイントとしては、高炉セメントはポルトランドセメントではない。

高炉セメントは混合セメントという種類の中の一つ。

とてもメジャーなセメントだけに注意。

 

 

選択肢② 使用頻度の高いセメント

よく使われるセメントは普通ポルトランドセメントと高炉セメント。

この2つで全体の7割に達する。

後は、ダムだったり海岸だったりと、特殊な状況下で使うコンクリートには特殊なセメントが使われる。

 

 

選択肢③ 高炉セメントB種

高炉セメントの特徴として、アルカリシリカ反応や塩化物イオンの浸透抑制がある。

 

アルカリシリカ反応とは、骨材中の反応性鉱物とコンクリート中のアルカリ性溶液とが反応しコンクリート内部にアルカリシリカゲルを生成させる現象。

アルカリシリカゲルは、吸水・膨張することで内部応力が発生し、コンクリート表面にひび割れを発生させる。

 

 

選択肢④ 低熱ポルトランドセメント

中庸熱ポルトランドセメントよりも、さらに水和熱が低いセメント

材齢初期の圧縮強さは低いセメントだが、長期において強さを発揮する

コンクリートの低熱性、高強度性および高流動性に対応するセメント

 

選択肢は寒中コンクリート、初期強度を要するなどは、早強ポルトランドセメントの持つ強みである。

 

 

選択肢⑤ 早強ポルトランドセメント

初期強度の発現性に優れる

水と接触する面積を多くするためにセメント粒子を細かく砕いて、短期間で高い強度を発現するようにしたセメント

普通ポルトランドセメントが3日で発揮する強さを1日で発揮するセメント

型枠の脱型を早めるため、早く強度が欲しい時に使用

緊急工事、寒冷期の工事、コンクリート製品などに使用

 

選択肢は水和熱が小さいとか温度ひびわれが発生しにくい、とあるが、これは低熱ポルトランドセメントの持つ強みである。

 

 

 

今日も簡単、簡単。

 

 

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