今日は技術士1次試験のR元年の問題。
9問目の道路橋の設計の問題を解いていくことにする。
過去問は下記のHPから取得できる。
「公益社団法人 日本技術士会」過去問 第一次試験 令和元年度 建設部門
選択肢➀ 活荷重の想定
部材の応答が最も有利となる方法で路面部分に載荷する、と選択肢の問いにある。
しかし、そんな部材に有利なように現実の荷重が載荷してくれるハズはない。
つまり、逆。
最も不利に働く状況を想定する必要がある。
選択肢② 床版や床組の活荷重
歩道部分は人の荷重なので群衆荷重。
群衆荷重は集中荷重ではなく等分布荷重となる。
では車道は?
T 荷重と L 荷重があるが、これは T 荷重が大型トラック単体を想定しているのに対し、L 荷重は多数の自動車からなる荷重をモデル化したもの。
で、選択肢は床版や床組の設計時の荷重は、等分布荷重ではなく集中荷重である T 荷重を想定する、で良いか?という問い。
これは正しい。
車道部分については
・床版や床組は T 荷重(集中荷重)
・主桁は L 荷重(群衆荷重=等分布荷重)
とされている。
選択肢③ 衝撃の影響
衝撃荷重とは車両が振動することによっておきる荷重をいう。
前回(平成30年度の過去問)は、吊橋の主ケーブルや補剛桁は衝撃荷重を考慮しなくて良い、という設問だった。
今回は、衝撃荷重の算定の仕方を聞いている。
これは、衝撃の影響は活荷重に係数を乗じることで算定する。
選択肢は正解となる。
実際は、走行する車両の速度や橋の支間によって係数は変わってくる。
速度が速いほど、支間が短いほど衝撃荷重の影響は大きくなる。
選択肢④ 設計基準温度
これも平成30年度に出題されている。
このときは、基準温度からその地域の平均気温を考慮すること、という内容だった。
今回は、設計の基準温度は+20℃とする。
ただし、寒冷な地域では+10℃を標準とする。
これは正解らしい。
なんか、平成30年の過去問では、地域別の平均気温を考慮する、とあったから、一律+10℃を標準として良いのかな?と思ってしまうけど、まあ、そういうものとして覚えておく。
選択肢⑤ 吊橋や斜張橋の風の影響
これは何となくそんなものかな、という感覚。
風や温度による影響は無視できないものだ、ということ。
今日は終わり。