今回で3回目のドローンに関するメモ。
1回目がドローンの一般的なこと。
2回目が航空写真測量をドローンが変えた話やレーザードローンについて。
今日の3回目は、インフラメンテでの利用について。
ドローンの強み、それは人が届かない高い所、人が入れない狭いところ、そんなところにいとも簡単に行くことができる。
それを活用した産業用ドローンの活躍の場はまだまだ広がる予感。
特に、橋梁分野での活躍が著しい。
平成24年12月、笹子トンネルの天井板の崩落事故によって、老朽化対策が一気に動き出した。
道路橋に関して言えば、5年に1度の点検が義務化された。
しかし、橋梁の点検はそんなに簡単なものではない。
なぜなら、橋梁の点検を行おうと思えば、足場を組んだり、橋梁点検車を持ってきたりと手間とお金がかかるから。
そもそも届かないから。
そこで登場したのがドローン。
当初は近接目視が絶対条件だった点検要領も、近接目視と同等と想定される方法であれば、近接目視に代えることができる、とドローンの活用を見据えた改正も行われた。
中には、打音検査を実施するために、手先みたいなところにハンマーを持ったドローンも出てきた。
ドローンにマイクを付けて音を技術者が聞き取るらしいけど、近いうちにAIでドローン自体が異常な打音を区別することもできるだろう。
なんと、このドローンはNECらしい。
そう、ドローンだけでなく、新技術を使ったインフラメンテ業界には、NECのような土木業界とは関わりの薄かった企業の参入も相次いている。
他にも、モルタル吹き付けを行うドローンもあるという。
今は吹き付け材料をそんなにたくさんのモルタルは運べないらしいけど。
ただ、ドローンの強み、人が届かないとこで働くロボット、という意味では、建設業界だけではないかもしれない。
例えば、高層ビルの窓ガラスの清掃なども可能になるかもしれない。
水を使うと下に落ちるので、水なしの泡のような溶剤を使ったような清掃になると思われる。
人が届かないところだけではない。
なんと、下水管の中を進んでいくドローンもある、という。
径400mmくらいの下水管の場合、人が入れないので、通常はモグラのような有線のカメラ付きラジコンを走らせるのだけど、これがまた大がかりなもの。
レントゲン検査車みたいなクルマが横付けして、ガードマンが立って、交通誘導しながら点検をしている風景をよく見る。
それが、ドローンだと、やっぱり作業時間や周辺交通への影響という点では、とても有利だという。
様々なドローンを3回のブログで見てきた。
これから、確実にドローンが建設業界において一定の地位を築くと思われる。
建設現場にユンボ(バックホウ)が当たり前のように、測量業務や点検業務ではドローンが当たり前、という時代は確実に来ると思う。
だから、ドローンの運転ができると何かと良いかもしれない。
いや、やはりオペでは限界があるから、ドローンの開発企業への転職、というのも面白いかもしれない(転職しないけど)
最後に、ドローンの運転について。
ドローンの運転に免許は要らない、というよりクルマの免許のようなモノはない。
ただ、民間団体の資格認定はある。
これは一応、国交省が認定している民間団体になる。
なので、ドローンのオペレーターとして仕事を受注したい、という場合は、この認定資格を取ると良い。
これで、3回にわたるドローンについてもメモは一回おわり。
また、雑誌などで読んで、興味が沸いてきたらメモることにする。