今日は技術士の勉強。
平成30年の過去問。1次試験の建設部門。33問目の施行計画について。
問題文は「公益社団法人 日本技術士会」のHPで閲覧ができるようです。
「公益社団法人 日本技術士会」過去問(平成30年度 第1次試験)
選択肢を見ていく。
選択肢➀ 仮設構造物
仮設構造物であっても、安全管理は必要。
リスクマネジメントも同様。
ただし、期間限定や作用荷重が限定されるため、適用される安全率は本体構造物より小さい。
そして、これをもって、安全管理が不要とか、そのようなことはない。
選択肢② 盛土のり面
盛土のり面のすべりに対する安全率。
すべりに抵抗する力 = すべりを起こそうする力 × 安全率
という式になる。
基本的に、荷重×安全率=抵抗力
安全率が小さい場合、抵抗力は弱くなる。
安全率が小さければ、例えば、1より小さい場合、抵抗力は小さくなる。
なので、すべりを起こそうとうする力の方が大きいので不安定となる。
選択肢の問いを読むと
のり面が高い、急こう配であるとき、すべりを起こそうとする力は強いので、安全率は小さくなる。
安全率 = 抵抗力 / 荷重
からも導き出される。
ここは、急勾配だから、安全率を高くして設計しよう、というのとは違うらしい。
ぼくも引っ掛かった。
選択肢③ 仮締め切り工
渇水期間中に実施される。
これは通例。
ただ、積雪寒冷地帯では、冬場の渇水期だけでは、工期を確保できない場合は、河川流況などをみて、出水対策について検討しながら、出水期に施工することが必要な場合もある。
ただし、選択肢の問いのように、渇水期に実施されることが多いのは確か。
選択肢④ 機械使用計画立案
組み合わせる機械ごとの作業を主作業と従属作業に分類する。
主作業と従属作業のどちらの能力を落とさないように計画するのか?という問い。
これは、一見すると主作業の能力が下がると工程管理に支障が出そう。
でも、これはひっかけ。
なぜなら、従属作業が遅れると、主作業が止まってしまう。
主作業が遅れることを最も意識しないといけない。
具体例でいうと
地山をバックホウで掘削して、ダンプで土捨て場に運搬する、という作業の場合。
主作業は掘削、従属作業は運搬になる。
この場合、ダンプは次々に来てくれないと、掘削自体が止まってしまう。
仮に、掘削が遅れても、ダンプは確かに待機車両が出るかもしれないが、従作業なので、工程には影響しない。
ダンプ待機という無駄は発生するけど、工程が無駄に遅れる訳ではない。
工程が無駄に遅れないように、という感覚で考える必要がある。
つまり、ダンプが間に合わなかった場合、掘削できるのに、バックホウは運転できないことになる。
これは無駄に工程管理に影響がでる、ということ。
なので、主作業の能率を落とさないため、従属作業の能力を主作業よりも多めにとっておく。
選択肢⑤ 型枠支保工の解体順序
型枠を外す順序は、荷重をうけない部分から取り外す。これは選択肢の問いのとおり。
この辺りも、土木施工管理技士の資格を持っている人は簡単に解けると思う。