〈技術士 1次試験〉R元年・30問目 鉄道工学

今日は技術士1次試験のR元年の問題。

30問目の鉄道工学の問題を解いていくことにする。

過去問は下記のHPから取得できる。

「公益社団法人 日本技術士会」過去問 第一次試験 令和元年度 建設部門

 

選択肢➀ スラブ軌道

鉄道軌道として、従来からあるのがバラスト軌道

これは、路盤の上に砕石による道床を設ける。その上にまくら木レールを設置する。

一方、スラブ軌道というのは、路盤、砕石による道床、まくら木の3点が、全てコンクリート床版に置き換わっている

コンクリート床版、つまりスラブの上にレールが直接、設置されている。

地下鉄なんかはこのスラブ軌道である。

選択肢では、まくら木を埋め込んだ軌道構造と書かれているが、まくら木は不要となる。

通常、まくら木の役割は、レールの軌間を保つこと、そして、荷重を道床に伝えること、この2点である。

しかし、スラブ軌道では、この両方の役割をコンクリート床版が受け持つ形となる。

 

選択肢② カント

選択肢のとおり。

曲線の外側のレールを高くして、車両に働く重心と遠心力の合力の作用方向を軌道中心に近づける目的がある。

乗り心地と転倒のリスクを下げる効果がある。

 

選択肢③ ロングレール

これも平成30年度の過去問に掲載されている。

ロングレールは現場溶接により200mほどある。通常のレールが25mなので相当に長い。

ロングレールの場合、溶接によって継目がない(200mピッチでは継目はあるけど)

レール同士の継目を減らすことができるので、乗り心地の改善、騒音振動の減少が主な効果となる。

 

選択肢④ まくら木

まくら木の役割。

列車の荷重はレールに伝わり、レールからまくら木に伝わる。

まくら木から道床に伝わる。その役目。

後は、レールの軌間を保持すること。

 

選択肢⑤ レール連結装置

レール連結とはレール同士をつなぐ事ではなく、レールとまくら木を固定すること。

これは平成30年度の過去問で出題された。

軌間の保持はまくら木の役割とも思えるけど、レール連結装置もまくら木と共に、軌間保持を担っている、ということ

終わり。

 

 

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