今日は少しインフラというものについてメモりたい。
何でそんなメモを書くのかというと、ぼく自身、インフラとは何なのかが分からなくなってきたから。
昨日、ある地方の大学の土木工学科(今は環境〇〇というのだけど)の大学生や院生と話す機会があった。
その時、学生たちに、どんなところに就職したいのか、聞いてみたところ、インフラ系の会社に就職したい、という。
何だ、そのインフラ系というのは?
聞き返してみると、電力会社やガス会社のことらしい。
なるほど、確かに送電網やガス管はインフラだよな、と。
そこで、インフラとは何だろう?と考えてしまった。
生活に不可欠のもの、のことかな?
でも、スーパーマーケットは不可欠だけどインフラとは言わない。
誰もが無償で使える道路のようなもの?
でも・・・高速道路はどうだ?
上下水道だってタダではない。
そうなると、無料で使えるという定義はできなくなる。
そこで、困ったときのウィキペディア。
調べてみると
◯道路・鉄道・港湾・ダム・上下水道・通信施設(インターネット接続やブロードバンド速度を含む)など産業基盤の社会資本。
◯および学校・病院・公園・社会福祉施設等の生活関連の社会資本。
◯民間の物理的な改善で構成されるもの。
◯一般に「社会生活条件を可能にし、持続させ、または高めるのに不可欠な商品およびサービスを提供する相互に関連するシステムの物理的構成要素」
となっている。
だから、公共という必要はない。
通信施設や病院は民間となる。
しかし、通信施設って、いつからインフラになったんだろう?
一部の人しか携帯を持っていなかった時代は、社会生活を可能にしたり高めるための不可欠な商品やサービスではなかったはず。
この最後の定義の部分でいえば、ガソリンスタンドも薬局もインフラになる。
そうなると、コロナ禍において営業していたところがインフラと呼べるのか?
いやいや、そうなると図書館はインフラではない。うちの近所は閉まっていたから。
図書館なんて都市計画法による都市施設という高尚な位置付けがなされているのに。
やっぱりインフラを定義することはできない。
そういえば、道路や公園がインフラならば、道路法や都市公園法などのインフラを管理するための法律はどういう存在なのか?
インフラという施設は使われて初めて効果を発揮する。
その使われ方を定めるものが管理法とよばれる法律だから。
つまり、インフラは単体で存在してもあまり意味をなさず、法律と一体になって初めて価値を与えられるものと考えられる。
だから、もうインフラを管理する法律も含めてインフラの一部と見て良いのではないか。
そのほか、インフラメンテナンスは?
これからは、高速道路を整備するようなゼネコンのような建設業だけでなく、インフラメンテナンスをするメンテナンス産業の企業の進出が予想される。
ドローン関連やAI搭載ロボット、自動運転技術を備えた重機などの影響力が大きくなるだろう。
つまり、クルマメーカーがトヨタからGoogleに取って代わる可能性があるように、建設業の主な担い手がゼネコンからメンテナンス産業企業に変わらないとも限らない。
恐らく、取って代わることはないだろうけど、メンテナンス関連企業の存在感は大きくなっていくと思う。
また、電気自動車に充電ができる道路や自動運転可能な機器を埋め込んだ道路など、これまでインフラを使う側が使えるように合わせていた機能がインフラ側に求められるようになる。
立場が逆転してくる。
そうなると、クルマなんかもインフラの一部といえる。
そうなると、何がインフラなのか分からなくなってきた、というのが今回のメモ。
グーグルマップのようなアプリがインフラのあり方を決定づける時代がそこまで来ている。
もう、グーグルマップもインフラかな?
だって生活に必要不可欠なモノになっている。
一体、インフラって何なんだろう?