課題と問題の言葉遊びだったはずが

技術士の勉強、一次試験だけでなく二次試験についても少しづつ勉強している。

といっても、今年受ける訳ではないので、少しづつ知識を増やしたり、自分の考えをまとめたりする程度。

今回のブログテーマは、問題解決能力と課題遂行能力の違いを考察するもの。

実は今回のブログは、令和元年の選択科目「道路」からⅡー2、重要物流道路制度についてメモろうとしていた。

ところが、勉強していくにつれ、別のことで引っかかって、文字数がかなり取られたので、重要物流道路制度のメモは次回に回すことにした。

その引っかかったところが、問題解決能力と課題遂行能力というところ。

 

 

 

最初、重要物流道路制度についてメモろうとした。

令和元年の二次試験、選択科目では、重要物流道路制度の目的と概要を原稿用紙1枚。400文字で述べよ、という出題だったから。

こういう場合、目的と概要をいきなり書けば良いのかな?とか。

目的・・・ん~目的を書くには、その背景が必要だよな~とか。

ん、待てよ。時代背景があるなら・・・つまり、昔は良かった(または問題にはならなかった)んだけど、社会状況が変わってくる。

そこから問題が発生して、その問題を解決するために解決策を示す。

こういう展開で論述していこう、なんてことを考えていた。

・・・そう思っていたのだけど、少し調べてみると、「課題」というキーワードも出てきた。

ここから、今日のブログのテーマが重要物流道路制度から大きく逸れ始めた。

そして、あまりに、逸れ過ぎたので、もう題名から書き換え、全然違うテーマで書くことにした。

 

 

 

ここからが、今日のブログ記事。

問題解決能力と課題遂行能力。

どうやら、技術士論文対策では、この2つの違いをしっかりと意識しないといけないらしい(本当か??)

どうも、細かい所に入ってきているな、という印象。

はっきり言って拘る必要ない、というのがぼくの思い。

実務では問題点を解決できれば、それで良いのであって、問題と課題を分けて考える、みたいな議論の為の議論なんかに参加したくない。

・・・ただ、悲しいかな、ぼくは受験生の身。

何を言っても説得力がない。

郷に入っては郷に従え。

技術士論文を書くときは、問題点と課題を明確に分けて論述できるよう訓練しなきゃいけない。

 

 

問題点

問題点は、あくまで、困っている状況を述べるだけ。

そこから、いきなり解決策に飛ぶのではなく、課題を見つける。

 

課題

課題とは、その問題を解決する方向性を示すもの。

その方向性の先にある手段が解決策。

だから、具体的な手段になれば解決策になるし、解決に向かう方向性を示しただけなら課題になるし、困っていることを示しただけなら問題点となる。

 

ステップ1:問題点を知る・・・どんな風に困っているのかを書く

ステップ2:課題を見つける・・・どんな方向性で解決を図れば良いかを書く

ステップ3:解決策を実行する・・・具体的な施策、取り組みを書く

 

となる、と思っている。

ちなみに、この3ステップはぼくが今考えたオリジナルなので、正解かどうかは分からない。

でも、自分で納得できないと論文なんて書けないだろうし、上の3ステップは自分で考えた分、とてもしっくりくる。

技術士の受験案内を見ても、課題遂行能力及び問題解決能力とあるように、ほぼ同じ文脈で語られている。

だから、似たようなもん、ということは分かる。

だけど、あえて2つ書いているということは、違いもある、と解されているんだろう。

だから、解決に向けた方向性を見つけるのか(課題の発見)、解決策を実行していくのか(問題解決能力)を分けた方が無難ではある。

 

 

しかし、まだ終わらない、この言葉遊び。

課題と問題点の違いは分かったけど、技術士論文ではそれぞれ遂行能力と解決能力という言葉が後に続けて付いてくる。

課題遂行能力・・・方向性を遂行する能力???

問題解決能力とは、問題点を解決するための具体的施策を実行する能力、だろう。

後者はわかりやすい。

遂行する力と解決する力。

一般的な感覚では、遂行する事というのは良いイメージのこと。

だから、課題とは正のイメージ。

課題を遂行したから結果的に問題点が解決した。という事であって、課題を遂行する力があれば、問題は結果的に解決することになる。

だから、課題遂行能力があれば問題解決能力はいらない。はず。

 

 

しかし・・・それではダメ!というのであれば、課題を遂行しても問題は解決しないことになる。

ん~・・・・・・どういうことだ。

・・・無理無理考えるなら・・・

課題を進めていく力(課題遂行能力)があっただけでは足りず、現場レベル、実務レベルでの問題点を解決する具体策を実行する力がないと、現実社会では役に立たないよ、と言いたいのか??

 

 

一つ、具体例で考えみよう。

(問題点):人口減少社会の到来。担い手不足。これまで通りのインフラメンテナンスができない。

まず、インフラメンテナンスが出来なくなるという問題点を知らなければいけない。

 

(課 題):問題点を解決する方向として、生産性を向上しなければならない、という方向性(ICTを活用した新技術の実装)を見つける。

生産性を向上しなければならない、という方向性を見つける能力。生産性向上ならば、世間一般に知れ渡っているけど、それ以外にも課題はたくさんあるはず。それを見つけ出す能力が課題遂行能力ではないか。

 

(解決策):課題とは、方向性なので、解決策は実務レベルになる。例えば、ICTを活用した新技術の実装に向けた実務レベルで、実行する力。これが問題解決能力だろう。

その具体策というのは、そこからさらに、細かい問題点や課題がポコポコと生まれてくるが、そこを乗り越えて、具体策が社会に実装されるようにする能力が必要

 

 

つまり、技術士論文は評論家論文ではない。

だから、課題を見つけ出す能力だけではダメ。実社会に実装されるまでには、細かな問題を解決する力も必要となる。

この最後の問題解決能力というのが技術士論文の最後のミソなのかもしれない。

 

 

ん~なるほど。

この試験は結構、奥が深い。のかもしれない。

 

 

まとめ。

問題点を知り、その問題点を解決するための方向性(課題)を見つ出すこと=課題遂行能力は大事。

でも、技術士とは評論家であってはいけない。

社会にその方向性に沿った具体策(解決策)が実装されるようにする力(問題解決能力)までが求められている。

ということを理解して論文を書く。

 

 

言葉遊びをしていたつもりだったのに、思わぬ論文作成法が分かったような気がする。

これが正解かは知らないので、あしからず。

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