技術士の第二次試験の過去問を少しづつ眺めている。
必須項目の論述を少し試そうとしたけど、やっぱり難しい。
骨子だけ書こうとしたのに書けない。
これは、知識も必要だけど、論文の組み立て方も勉強しないとダメだな、と思った。
やっぱり、3年計画でやろう。
この前は必須項目で生産性向上と国土強靭化を読んだので、今度は選択科目。
実は、この選択科目については、どの科目を選ぼうか迷っている。
都市計画、河川、道路、施工計画あたりから選ぼうと思っているけど、どれが書きやすいんだろう。
というわけで、少し、選択科目を一つづつ見ていくことにした。
まず今日は、都市計画からを見てみる。
過去問は下記のURLから見ることができる。↓
「公益社団法人 日本技術士会」過去問 第二次試験 令和元年度 建設部門 都市及び地方計画
令和元年の建設部門の選択問題、「都市および地方計画」を見てみる。
選択科目は1問目は、4つのお題の中から1題を選んで解答。
さらに、2問目も、2つのお題の中から1題を選んで解答するらしい。
それでは、1問目の中の4つのお題の中から1題。
エリアマネジメントについて。
お題をさらに分解してみると、3つに分解できる。
(1) エリアマネジメントの展開が期待されるようになった背景を述べよ
(2) 都市再生整備計画に位置づけることによって効果を発揮する制度(都市再生特別措置法上の制度)を一つ挙げ、その目的や要件、そして制度活用のメリットを述べよ
(3) または都市再生整備計画を提案できる主体に関する制度を一つ挙げ、その目的や要件、そして制度活用のメリットを述べよ
さあ、やってみよう。
1について。
エリアマネジメントのイメージは、道路や公園などの公共空間や私有地であっても公共的な広場などにおいて、そのエリアに関わりの深い団体が、まちの活性化を目的に、イベントや物販などの営業行為を行うこと。
さて、ぼくのイメージはこうだけど、一応、ネットで調べた正解も書いておこう。
どうやら国交省と内閣府で若干の表現に違いがあるらしい。
国交省は
「地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的な取組み(平成20年)」
内閣府は
「特定のエリアを単位に、民間が主体となって、まちづくりや地域経営(マネジメント)を積極的に行おうという取組み(平成28年)」
まず、主体は?
国交省は住民、事業主、地権者等となっており、内閣府は民間となっている。
ようは、行政ではない、というところは一緒。
次に、何をするのか?目的は?
国交省は、地域の良好な環境や地域の価値の向上。内閣府はまちづくりや地域経営となっている。
国交省は少し理念的。内閣府は経営という言葉を使っている。
ぼくの見立ては、平成20年当時の国交省には、道路や公園など公共空間を経営というお金儲けの匂いがするもの使われることに戸惑いがあったのではないか。
やはり、内閣府の方は平成28年なので、現代の感覚とあっている。
持続可能な地域を作らなきゃいけない中、経済的な安定は避けて通れない。
皆がボランティアという訳ではいかない。夢だけで飯は食えない。
しかし、ぼくのイメージは具体的に書きすぎた感はあるけど、だいたい合ってるかな。
特定のエリア・・・つまり、民間の力の及ぶ範囲において、ということ。無制限ではないけど、決まった制限はない。
主体は行政ではなく民間である。
まちづくりや地域経営を行う・・・つまり、まちづくりは公共が行う、という先入観を捨てて、地域の人らが行う。
また、経営なので、時間的にも労働的にも金銭的にも、持続的な取り組みが行えるようにすることが求められている。
さて、本題のエリアマネジメントの展開が期待されるようになった背景。
何らかの要因があったから、新しい取り組みが必要とされた、ということ。
ここで、背景を調べてメモっておく。
◎ 既存施設の維持、管理、運営が重要
これからの人口減少社会を迎え、どんどんとモノを作るのではなく、これまで作ってきたモノを活用し、育てる方にシフトすることが必要と思われるようになった。
◎ 地域の魅力が高まれば地方の平均所得の向上が図れる
都市間競争などとひと昔は言われたが、その結果なのかどうかは分からないけど、稼ぐ力に地域間のばらつきがでている、という事実がある。
活力ある地域となるためには、地域の魅力づくりが大事だという認識が生まれ始めた。
◎ 多様化する価値観
ライフスタイル、価値観、ニーズなどどれもが多様化している。
ボランティア活動や社会貢献、地域活動に対する関心が高まってきている。
自ら住む地域は自分たちの力で変えていこうとする機運が高まっている。
もう、2000文字に近いので、今日のメモはこのくらいでやめておく。
また、都市再生整備計画に位置づけることにより、効果を発揮する制度、については、次回。